えっ! と思われるかもしれませんが、実際に私がいたスタジオにそんな人がいました。 彼女はスカルプティング部門のフリーランス。当時は5人の部署でした。私は別のチームにいたのですが、噂は度々耳にしていました。私のパートナーが彼女と同じチームにいて、あまりにも彼女の行いが調和を乱すものだったので、一人でチェーンソー(=集中しなきゃいけない & 単純に腕を左右に動かすだけ)を持ってもらい、一心不乱に作業をしてもらわざるを得なくなりました。 彼女、結局クビになりシーズンの途中で抜けました。 そのずっと後でのパーティでのこと。誰がが彼女のレートの話をしていたのを聞いて、みんなでアゴが外れる羽目に。 ささ..さ..30ドルうううう〜〜〜〜😱 会社に3年以上いる正社員アーティストよりも高い時給だったのです。周りのみんなの評判は、多分アシスタントを1.5回くらいやっただけじゃ無いんか、ってくらい経験の無さを指摘してたから、これはショックでした。 ではどうやってこんな高給で、彼女はスタートできたのでしょう。 面接のプレゼンが抜群にうまかったのです。その時の面接官もアーティストでは無いため「NYのトップアートスクールを出ている、他の有名なアーティストの仕事をした」とか聞いて、ホイホイ乗せられちゃってたみたい...(見抜いてよ) しかもアシスタントみたいな作業はしない、自分がリードするみたいなことまで言い出して、指示されていないものを勝手に作り始めたり(それをクライアントが見て精度の低さに実のリーダーが怒られる)事が頻発していました。 実はこういう事が起こるの、ここだけの話じゃ無いんです😳 アメリカでは面接時に「これくらい経験がある!」って話をマンガ盛りくらい盛り上げます。雇われたいだけで無く、それで最初のお給料が決まるからです。 そしてすぐバレて問題になってクビになる... (一緒に仕事してみて、やたら文句言ったり、言う事を聞かない人ほどこういう傾向があるようです。) でもこれでOKみたいです😵 良く考えてみたら、次の面接でもし前のお給料聞かれた時には、それがベースになるので同じ額か、もっともらえる可能性があります。その上、少しづつでも経験として積んでいけますからね。 こうして先ほどの彼女も時給は$30からという自分のベースを作ってしまいました。
0 コメント
返信を残す |
中尾ユウコ青木チサトヴィジュアルデザイン/コンサルタント
2000年にオープンした3300坪の大型ライフスタイル提案型アパレルの立ち上げVMDメンバーとして出会う。その店舗専用のVMDマニュアル&システムを築きあげ、ヴィジュアル漬けの日々がスタート。 以降、究極のVMDを目指すべくそれぞれ修行の道へと撃進する。 2009年Yukoはニューヨークへ活動の場を移す。世界最古&最大の売り場面積を誇る、クリスマスで有名な百貨店のウィンドウチームに配属。作ったウィンドウ数知れず。(本当に数えれない...) 2010年Chisaは東京でスウェーデン発世界一の店舗数&売り上げを誇るあのアパレルでVMDとしてトレーナー、フラッグシップ店統括に就任。育てたスタッフと立ち上げたプラン数知れず。(計測不可能の域に達した) 数年後二人ともあっさり離職。同じところに居続けれないタイプ。 現在もVMDの領域を超えて、NYCと東京でクリエイティブなフリーランス生活を謳歌している。 Archive
7 月 2018
Category |