カタールのHamad国際空港に、マルチブランドの巨大ポップアップが出現しました〜! これはカタールDuty FreeとEstée Lauder社がパートナーシップを組んで、傘下のCLINIQUE, LA MAR, TOM FORDと一緒にプロモーションしたものです。 Hamad国際空港は、現在世界で最もラグジュアリーでイっケイケな空港だと言われています➡️詳しくはCNNで写真をご覧ください。 このポップアップが目指したのは、 「世界最高の空港で世界のトップラグジュアリー美容の提案と、5スターカスタマーエキスペリエンス⭐️」 以下が実践した一例です。 1. お客さんが自分で理想のファンデーションカラーを選ぶことができる、"Digital iMatch"の導入 2. 無料のミニフェイシャルエステや、唇をぷるっとさせる施術のサービス 3. ホリデー柄に合わせたギフトラッピング 4. メイク、コスメティック、フレグランスの積極的な無料サンプルの提供 こんな時に日本人のカリスマ美容業界人や販売員なんかを派遣して、レベルの高い研修なんかをすると良いですよね〜☺️ Eid al-Fitr に合わせたマーケティング Eid al-Fitrとは、イスラム教の中で最も楽しく重要なホリデーです。ラマダンが終わった直後の初日から新月が見えるまで約1〜3日間続きます。住んでいる場所と年によって月の出方が変わるので、お正月やクリスマスと違って毎年いつになるのか変動します🌝ちなみに今年、アメリカでは6/14〜6/15でした。世界各地のEid al-Fitrはググれば分かりますよ。 Estée Lauderポップアップはその時期の前後で、約3週間開催されました。 ホリデー中は、貧しい人へ寄付をしたり、ギフトを送ったり、子供にお小遣いをあげたりと、イスラム圏の人々の気持ちがスーパーポジティブになっています🎁 ちなみにEid al-Fitrのギフトは、お菓子、花束、おもちゃ、生活雑貨、洋服など、クリスマスと同じような内容です。 Hamad国際空港は中東諸国を繋ぐ重要な役割があります。男尊女卑はまだまだ強いと思っていたのですが、あえてコスメティック=女性ターゲットで仕掛けたというところに興味が湧きませんか🤔 女性に対する宗教的な法律の緩和やソーシャルメディアの普及によって、トレンド情報が入りやすくなった為、メイクアップに対する意識が高くなっているようです。 中東女性の美容5つのトリビア 1. 美容マーケットが一番大きいのはサウジアラビア。女性がワークフォースとして認められつつあり外出の機会が増えることで、キャリアウーマンのプライオリティーがメイクアップになっている。それに次いでイラン。どちらの国も女性がカラーメイクをするようになり、社会もそれを受け入れるようになった。
2. サウジアラビアで、Halal & オーガニックコスメのシェア率は2022年までに37%になる予想(TechSci調べ) 3. メイクが濃いのはアラブ首長国連邦の女性。ソーシャルメディアを通してファッションの関心が高い。Kim Kardashianが超絶人気。 4. ドバイ発のビューティチェーン、Wojoohの中東エリアの店舗数はSephoraよりも多いが、どちらもChalhoub Group(Luxury リテール)の事業。只今一人勝ち中。 5. アメリカのドラッグストアコスメ、Cover Girlは昨年イスラム女性を初めてブランドアンバサダーとして起用した。それから続々とイスラム系インフルエンサーが登場し絶大な信頼を得ている。
0 コメント
返信を残す |
中尾ユウコ青木チサトヴィジュアルデザイン/コンサルタント
2000年にオープンした3300坪の大型ライフスタイル提案型アパレルの立ち上げVMDメンバーとして出会う。その店舗専用のVMDマニュアル&システムを築きあげ、ヴィジュアル漬けの日々がスタート。 以降、究極のVMDを目指すべくそれぞれ修行の道へと撃進する。 2009年Yukoはニューヨークへ活動の場を移す。世界最古&最大の売り場面積を誇る、クリスマスで有名な百貨店のウィンドウチームに配属。作ったウィンドウ数知れず。(本当に数えれない...) 2010年Chisaは東京でスウェーデン発世界一の店舗数&売り上げを誇るあのアパレルでVMDとしてトレーナー、フラッグシップ店統括に就任。育てたスタッフと立ち上げたプラン数知れず。(計測不可能の域に達した) 数年後二人ともあっさり離職。同じところに居続けれないタイプ。 現在もVMDの領域を超えて、NYCと東京でクリエイティブなフリーランス生活を謳歌している。 Archive
7 月 2018
Category |