通常は12月1週目に開催されるMarket Week。(日本では"コレクティブ"と呼ばれていることが多いです。) 今年はデザインウィークに合わせてリテール向けの各ショールームがイベントを行いました。主にマネキン、内装用資材、装飾用アート、什器、商用向けの家具を取り扱っています。Visual merchandiser、店舗設計関係者、建築&インテリアデザイナーが集まります。 ショールームリストとマップはこちら。 Manex Showroomのパーティの様子。HONORSイベントのアフターパーティ会場です。👇🏼
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WANTEDDESIGNはフランス系オーナーのデザインセレクトショップです。(MoMa Design Storeのようなイメージ) ブルックリンのSunset Park地区にあるIndustry Cityが拠点で、NYCxDesignのスポンサーの下で、展示会とホリデーマーケットを開催しています。デザインウィーク中はマンハッタンとブルックリンの二箇所で行われます。 WANTEDDESIGNの特徴は、ICFFやAD Design Showに比べて会場内での競争が少ないので、潤沢な資金を持ち合わせない個人のデザイナーや製品のラインナップが少ないブランドも参加できることです。小規模の展示会としては機能的でデザイン性の高いものが多く、高品質のハンドメイドも出展しています。プレスが強くマンハッタンの会場はJavits Centerからも徒歩圏内で行きやすいのがポイントです。 ブルックリンのIndustry City会場ではデザインスクールの学生のプロジェクトが展示されていたので、卒展みたいでした😀 特に完成度の高かったのは、リサイクル資材を使用した下の2つの作品。 Industry Cityてどんなとこ? 1890年代にIrving T. Bush氏によって建てられ、輸送船や車の製造工場、倉庫、ディストリビューションまでここの敷地内で行われていました。最大で1日25,000人がここで労働していました。 2013年からBelvedere Capital と Jamestownがオーナー件を獲得し、新規開発へと乗り出しました。これまでに2000以上の雇用を作り出し、現在もアーティストやものづくりに関わる人たちが集まるコミュニティーとして発展しています。ABCカーペットやハーマンミラー社のアウトレットもあります。2017年にはMichel Gold + Bob Williams Homeのショールームがオープンするなど、インテリアを中心としたデザインのメッカとして注目されています。 素敵なCoworking スペースもあります。バーが併設されている上、1時間から借りれるので、オフィスワークで引きこもり気味な時は、ここに来るのも良さそうです😙 NOMO SOHO Hotel(SOHO Hotelではありません🤓)はディナーや週末のブランチに訪れるのにぴったりなアーティスティックなホテルです。 ここのペントハウスで、INTERMIXのファッションポップアップ、#SummerUnfilteredが開催されました。 イベントでは60人のインスタグラマーがそれぞれのおすすめ商品をキュレーションしています。 👇🏼INTERMIX ONLINEのアカウントでこんな風にプロモーションされています。 私たちはプロップ制作で参加。 何故かデザインした友人宅バックヤードでの作業...😑 昼間は屋根なしの炎天下、夕方から雨、翌日はトラックの中で作業という類稀なるコンディションの中で、こんな感じ😅でやりきったった。 これもいつかの夏の思い出になると思えばお安いご用ですね✌️
アメリカでは、業者もクライアントも関係はwin-winなのは良く知られていること。フリーランスも業務委託も同じです。 例えば、こんな場面はもう日常茶飯事です👇🏼 現場やon setの仕事になるとランチが出ないと、きっちり請求が来ます。 一日につき、4時間以上は雇わない、もしくはそれと同額を支払わないと違法になります。 納税用ペーパーワークの種類が違うと、サインしてくれません。 業務が週40時間を越えると、必ず誰かしらオーバータイムの請求をします。そして強制できません。(無視すると監査が入りとんでもない賠償金を支払わされる) 危ない仕事は断わられる権利があります。(保険も保障も無いから) 深夜を越えるとタクシー代の支給は当たり前です。 根性論や恩返しで仕事はしないのがアメリカです。これがWin-Winであり、お互いをリスペクトする良い環境づくりに役立っています。 ...とはいえ、エコひいきはもちろんあります。そんな時は必ず「It's not fair!!!」が聞こえて来ますが😅 簡単に言うと、人件費が高いからです。 ...と言うとつまんないので、具体的な金額を検証してみましょう! マンハッタンの1K(Studioと呼ばれる)の家賃は安くても$1,800〜というの知っていますか? Conde Nast(出版社)の新入のアシスタントライターの日当は$400です。 2018年のニューヨーク市の最低賃金は$15.00 (従業員が10人以下の場合は$13.50)。 これを見ると時給$20-$25の人でさえ、経験値があまり高くないアシスタントレベルだと言うことが解ります。 では具体例として、シンプルな5面体の白い展示台を作ってもらうとしましょう。 それにかかるコストの内訳は... 1. 材料費(輸送代混み)...$120 2. 場所代...$50/day 3. 梱包材...$50 4. デリバリー費...$80 5. 塗装材料費...$60 6. 人件費 $40/hour (12時間、買い物&梱包時間含む)...$480 合計 $840.00(消費税混み8.875%) 普通に考えると無いわあ...ですよね。 でもこれが現状なんです。簡単な什器を一人で全部作れる人(クオリティは別として)の時給は最低でも$40、通常$45〜$60が発生します。それには技術料の他に、電動工具や道具をメンテナンスする料金や時間も含まれます。それに自営業の場合は32%が税金 として納めないといけないのでそれを考えると決してボってる金額ではありません。さらに途中でプランが変更した場合などは、もちろんその分の時間と材料費が上乗せになります。 舞台、映画やTVの撮影、展示会会場はUnion(ユニオン)と呼ばれる労働組合の労働者を雇います。 以下はそれぞれの組合員1人の平均的なレートです。(ポジションによって変動します) Javits Center (NYの展示会のメッカ) $175/hour メトロポリタンオペラ $80/hour 7時間以上の労働で$160/hour TV, 映画のアートディレクター $1,000/day 広告関係の撮影のアーティスト(カメラマン、ヘア、メイク、スタイリスト、セット等) $2,000〜/day(エージェント属)$500〜/day(非エージェント) Non-Unionや非エージェントのフリーランスの技術者やアーティスト職で、経験5年以上の人の時給は$30〜$50が基本です。フリーランスの場合は、経験値によって自分の価格は自分で決めれるので内容や拘束時間によっては、正当な金額を交渉されます。彼らの時間と知識と技術を買うという感じです。 リアルな話ですが、日本の個人や企業さんが、NYレートの下調べ無しで見積もりなどを依頼すると、まずはだいたい金額の高さに驚かれます。
「昔のよしみなんだし、安くできるでしょ〜」と言われて安請け合いするとさあ大変。 こういう場合に頼りになるのは友人やずっと付き合いのある方たち。その彼らにもディスカウントせざる得なくなり、信用を失ってしまい、将来協力をしてもらえなくなったりと、必ず自分に返って来ます。 NYでは一人一人の意識レベルの違いから、信頼できる関係を作るのは時間と経験の積み重ねなので、これだとリスクが大き過ぎます。 他にはアフターフォローの仲介が出て来たり、ついでにあれもこれもと膨らんでいったりする事です。ものを作って売るだけならともかく、サービス業務でしかも紹介した相手だともうエンドレス... そんなことで過去の経験から学んだ事を書いてみました。今はバッサリと自分の基準に沿って案件を受けるようにしています。 えっ! と思われるかもしれませんが、実際に私がいたスタジオにそんな人がいました。 彼女はスカルプティング部門のフリーランス。当時は5人の部署でした。私は別のチームにいたのですが、噂は度々耳にしていました。私のパートナーが彼女と同じチームにいて、あまりにも彼女の行いが調和を乱すものだったので、一人でチェーンソー(=集中しなきゃいけない & 単純に腕を左右に動かすだけ)を持ってもらい、一心不乱に作業をしてもらわざるを得なくなりました。 彼女、結局クビになりシーズンの途中で抜けました。 そのずっと後でのパーティでのこと。誰がが彼女のレートの話をしていたのを聞いて、みんなでアゴが外れる羽目に。 ささ..さ..30ドルうううう〜〜〜〜😱 会社に3年以上いる正社員アーティストよりも高い時給だったのです。周りのみんなの評判は、多分アシスタントを1.5回くらいやっただけじゃ無いんか、ってくらい経験の無さを指摘してたから、これはショックでした。 ではどうやってこんな高給で、彼女はスタートできたのでしょう。 面接のプレゼンが抜群にうまかったのです。その時の面接官もアーティストでは無いため「NYのトップアートスクールを出ている、他の有名なアーティストの仕事をした」とか聞いて、ホイホイ乗せられちゃってたみたい...(見抜いてよ) しかもアシスタントみたいな作業はしない、自分がリードするみたいなことまで言い出して、指示されていないものを勝手に作り始めたり(それをクライアントが見て精度の低さに実のリーダーが怒られる)事が頻発していました。 実はこういう事が起こるの、ここだけの話じゃ無いんです😳 アメリカでは面接時に「これくらい経験がある!」って話をマンガ盛りくらい盛り上げます。雇われたいだけで無く、それで最初のお給料が決まるからです。 そしてすぐバレて問題になってクビになる... (一緒に仕事してみて、やたら文句言ったり、言う事を聞かない人ほどこういう傾向があるようです。) でもこれでOKみたいです😵 良く考えてみたら、次の面接でもし前のお給料聞かれた時には、それがベースになるので同じ額か、もっともらえる可能性があります。その上、少しづつでも経験として積んでいけますからね。 こうして先ほどの彼女も時給は$30からという自分のベースを作ってしまいました。 先日、謀有名百貨店にいったとき、良くも悪くもすごいインパクトのPOP UP SHOPを発見!
思わず写メってSNSに投稿したくなっちゃったのですが... そう。店内撮影禁止‼ なんですね。 残念。 みんなにも是非シェアしたいっ! って思うのですがね。 今の時代、SNSで拡散というマーケティング戦略は必須になりつつあるのでは...? 多くのアパレル関係のお店は今だに撮影禁止というところが多いように思います。 確かに、自身もアパレルの会社で働いていたので分からないこともない。 色んな人が好き勝手に撮影し、SNSで拡散すれば、ブランドイメージを壊しかねない投稿もあるだろうし。 商品がずーっときれいに畳まれているとも限らない、 マネキンのウィッグや着せこみが乱れているかも... しかし、時代は📷パシャパシャ📷 SNSは大きな宣伝効果や情報拡散をもたらす。 また、店内に居ながらにしてオンラインショップやSNSで商品を検索。 なんて光景もしばしば。 さてさて、この先『撮影禁止』はどうなっていくのか 4/12 Thu. 無事に『The NYC Project#1』を終えることができました! この場でご報告とお礼を... たくさんの方にご参加いただきありがとうございました。 After Patyでは多くの方とお話しさせていただき、私たちにとっても本当に貴重な楽しい時間となりました。 ご参加くださった皆さまが、少しでも新しい気づきや役立つ情報を得て下さったなら嬉しいです。 今回のモチベーション爆上がりプログラムはいかがだったでしょうか? 爆上がり...したのでしょうか 笑 もっともっと、伝えたい事や隠しネタはありますので! 次の機会にぜひぜひ♪ 色々とお手伝い下さった方々にもこの場をかりてお礼を申し上げます。 THINK OF THINGSのご担当さまもありがとうございました。 Visual CollectiveのMarket weekが5月にも開催されます! 今年はICFFとNYCデザインウィークに乗っかるようです。ブレックファースト&カクテルパーティもあるみたいなので、この時期にNYにいらっしゃる方は登録してみては。 Market Week サイトによると、5月21日と22日別々の登録が必要です。 ちなみにイベントのタイトルは違うけど、内容は同じみたい。詳しくはこちら。 登録方法 1. 上のリンクから 5/21 参加者は"design:retil HONORS"からRegister here.をクリック 5/22 参加者は"New York Market Week"からRegister for the Conference Crawl here. をクリック 2. 必要事項を記入 3. "I plan to attend the Market Week Conference Crawl on Tuesday, May 22 (or 21). Click here to view the Conference Crawl Schedule"のところYesにチェックマーク 4. "Submit" (サイトの画面一番下)をクリック 5. 登録したemailにConfirmationが届きます。差出人はToni Ward。これが当日のレシートになります。 Market Weekとは...!? 毎年12月1週目に開催されるVisual MerchandiserやRetail関係者向けの新作発表イベントです。この時期Pave GalaではNYCのベストクリスマスウィンドウが発表されます。 マンハッタンの25th streetを中心に各マネキンメーカーや什器屋がショールームを一般公開し、5時からはパーティが始まります。 各百貨店関係者やイベントデザイナーなど、ディレクターやクリエイターが集まって来て、ショールームパーティをはしごします。 ここで名刺を交換したり、ただの打ち上げで行ったり、まあ楽しいです🎉 5月の開催は初めてなのと、ICFF関連で世界中からバイヤーが集まってくるので、どんな感じになるか楽しみですね🍸 ⬇️マップです。 先日ふたりでミーティングしてたところ、ふとした疑問が。 Chisato「 てかさー、VMDてうちら言わんよね」 Yuko 「言わんなあ」 Visual Merchandising/-er の略し方は団体によってそれぞれ。 アメリカではフツーに「Visual」と言います。 ちなみにYukoがいた某百貨店で、チームで働いてた時にもらった道具入れには「VM」とプリントされていました。 普段の会話からだとこんな感じです。 Aさん「Which department?」どこの部署? Bさん「Visual.」ヴィジュアル。 昔いた外資系の会社では「V」ブイッ...と呼ばれていました。他の外資では「VM」というとこもあるそうな。 さらにむかしいた日本のアパレルでは「VMD」または「ヴィジュアるーッ」るーは舌をまく感じで呼ばれてました。 正解はどれでしょう。 なんでもいいんじゃないですか...www |
中尾ユウコ青木チサトヴィジュアルデザイン/コンサルタント
2000年にオープンした3300坪の大型ライフスタイル提案型アパレルの立ち上げVMDメンバーとして出会う。その店舗専用のVMDマニュアル&システムを築きあげ、ヴィジュアル漬けの日々がスタート。 以降、究極のVMDを目指すべくそれぞれ修行の道へと撃進する。 2009年Yukoはニューヨークへ活動の場を移す。世界最古&最大の売り場面積を誇る、クリスマスで有名な百貨店のウィンドウチームに配属。作ったウィンドウ数知れず。(本当に数えれない...) 2010年Chisaは東京でスウェーデン発世界一の店舗数&売り上げを誇るあのアパレルでVMDとしてトレーナー、フラッグシップ店統括に就任。育てたスタッフと立ち上げたプラン数知れず。(計測不可能の域に達した) 数年後二人ともあっさり離職。同じところに居続けれないタイプ。 現在もVMDの領域を超えて、NYCと東京でクリエイティブなフリーランス生活を謳歌している。 Archive
7 月 2018
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